ミネラルは私たちの体内に構成する成分として4%くらい存在するといわれます。体内では「骨や歯の成分として」「血液や体液の浸透圧・酸アルカリ平衡・水分平衡の保持として」「血液やホルモン・酵素を構成する成分として」「神経や筋肉が機能するため」などの働きを持ちます。
糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルのことを5大栄養素と呼びます。ミネラルでは骨や歯を形成するカルシウムが有名ですが、そのほかリン、カリウム、イオウナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、マンガン、クロム、コバルト、モリブデンなどがあります。このうち不足しやすいのはカルシウム、マグネシウム、鉄などです。
炭水化物・タンパク質・脂質は三大栄養素、またの名を多量栄養素ともいいます。それに比べると、圧倒的に必要量は少ないがビタミンやミネラルは微量栄養素といわれています。
この微量栄養素が不足してしまえば三大栄養素はその力を十分に発揮できません。ミネラルの直訳は「鉱物質」ですが、日本語では「無機質」ともいわれています。これらのうち人体に必要なものを必須ミネラルで、現在よくわかっているものだけで20種以上あります。
(カルシウム、リン、イオウ、カリウム、ナトリウム、塩素、マグネシウム、ケイ素、鉄、フッ素、亜鉛、銅、マンガン、ニッケル、モリブデン、クロム、コバルト、セレニウム、リチウム、バナジウム、ヨード、ゲルマニウム)
有益ミネラルがあると同時に、有害ミネラルもあります。これもまた微量ながら人体に多大な影響を及ぽす意味で注目です。明がある以上暗もあるといえますから。現在、有害ミネラルとして認定されているのは五つで、鉛、水銀、カドミウム、アルミニウム、ヒ素です。これらのもつ毒性は身体の正常な生理作用を著しく狂わせ、代謝を阻害して人体は発病に至る。これら有害ミネラルがなぜ体内に侵入するかを振り返ってみれば、私たち人間自身がその原因をつくり、その結果をあじわっているからにほかならないといえます。
自動車の排気ガスには二酸化炭素や鉛。いわゆる"公害"といわれています。鉛は燃料のガソリン中ばかりでなく、タイヤにも含有されていて、それが磨滅して粉塵として大気中に舞い上がっては、やがて降下して大地に浸透してくる。農薬や化学肥料が河川に入り水を汚染する。水は家庭の雑排水、ことに中性洗剤によっても著しく汚濁させられます。そして、魚介類に多大な影響を及ぼす。さらには核実験などで大気中から、雨とともに大地に降下する。
大気、大洋、大地、つまり空気、水、土壌を汚し、そこからとれる海陸の産物を食物として摂取し病いとなる。。。何も暗いお話をしようと思ったのではないのですが、人間が作り出したもので、人間が苦しんでいるのも事実。これは反省しなくてはなりません。
【カルシウム】
骨や歯を形成する主要材料。また、血清カルシウムとなって血液のアルカリ性を保持する。不足すると骨組成に支障が出る。ことに血清カルシウム・イオンの量が不足すると、それを補うため骨や歯その他の身体組織から溶かして用いるが、これを"カルシウムの脱解"というそうだ。単に骨などを弱らせるだけでなく、他の病をも引き寄せてしまう。というのは、不足補正分の何十倍も脱解されるので、余剰分は動脈硬化、筋肉細胞の硬化、腎臓結石の原因となり、生体の硬化、老化、病化の促進を招くといわれている。カルシウムは現代日本人にとって、最も不足しがちなミネラルでもあります。
【マグネシウム】
マグネシウムはカルシウムに対して2対1の比で拮抗し、その比のとき両者の吸収は最もよくなって、先のカルシウムの脱解を防ぎます。不足すると神経が興奮し、ふるえや筋肉痙攣の原因となる。また心疾患に関連していて、不足が"不整脈"の要因になる。いまやカルシウムよりも日本人に不足しているミネラルです。
【カリウム】
体内でナトリウムと拮抗するミネラルで、不足すると体内にナトリウムをため込むことになる。この場合カリウム摂取量を増やすとナトリウムを排除できる。カリウムは現代人が平均して不足させているミネラルであり、さらに、激しいストレスや激しい運動での発汗、下痢、低血糖症などで簡単に消失してしまう。常に補充を心がけることが肝要です。
【鉄】
赤血球形成に不可欠。また、最近注目されるようになった活性酸素を除去する酵素"カタラーゼ"の中核となっており、鉄不足は同酵素の欠乏につながる。鉄不足の人は胃ガンになりやすいが、現代日本人は平均して鉄不足に陥っています。一つの原因には鉄製の鍋釜、鉄瓶からアルミ鍋、アルミ食器中心になってきたことがあげられます。
【亜鉛】
DNAやRNAなどの核酸やタンパク質の合成に関与している。ビタミンAを活性化
させ、免疫能力の強化向上に寄与する。男性の精子生産を増強して性力を強化するほか、女性の性機能も強化される。また各種酵素の構成中核となっています。これも現代人に不足のミネラルの1つです。
【クロム】
今日、精白穀類(白米、白麺、白パン)、白砂糖、加工食晶などの精製加工食品を常食するようになったために、クロムをほとんどの人が欠乏させている。未精白の部分にしかクロムはないからだ。クロムはインシュリン・ホルモンを活性化して糖代謝を正常・円滑にするが、単にインシュリンのみあっても活性化しない。そのためクロム不足では糖分がエネルギーにスムーズに転換せず、人はエネルギー不足で常時疲労していることになる。糖尿病者はクロム欠乏に陥っているそうだ。
【セレニウム】
1957年に有益微量元素であることが判明。強力な抗酸化ミネラルである。抗酸化力は天然ビタミンEに比べ493倍も強い。セレニウムは肝臓でつくられる"グルタチオン過酸化酵素"の構成の中核因子として不可欠。同酵素はカタラーゼと並んで強力な活性酸素除去カをもっていて細胞の酸化防止、さらには対酸化還元力を有している。今日、栄養生化学や生物物理学の発達により細胞破壊の究極的元凶がフリーラジカル(遊離基)であり活性酸素であることが解明されてきたが、セレニウムはこれを阻止し組織を遼元する最重要ミネラルなのです。抗・制ガンの力が強く、老化防止力もある。心疾患にも強力な効能を示す。
【水】
水も栄養素の一つ。人体は成人で70%、子供で80%が水なのです。食物も、それに含有されている栄養素も水に溶解して摂取され吸収される。したがって水の質が重要となってきます。いま、あなたが水道水を使用しているなら、健康レベルを30%はダウンさせているかも知れません。健康と長命を願う人は酸・アルカり生成器を使えといわれています。また、市販のミネラルウォーターでは割高ですが水道水よりは安全といえます。
水道水に入っている塩素ほかは、ビタミンの30〜40%を破壊してしまううえに、赤血球細胞も殺傷する。米国では塩素消毒の水道水(日本ではほぽすべてがこれだ)で発ガン率が5倍になったというデータもあります。日本でも自らが浄水器などで守っていかなければならないですが、それには単なる浄水器ではなく、浄化水をさらにアルカリ性水と酸性水とに電気分解して生成する「アルカリ・酸性水生成器」を使用するとよいそうだ。電気分解後の水は水の分子(クラスタ)が小さくなっている。クラスタは小さいほど水の味がまろやかでうまいし、生体内の透過性がよくなるので栄養物質の移動と代謝効率がよくなるといわれています。
ミネラルというとミネラルウォーターを連想する人が多い。その誤解が本当のミネラルヘの理解を妨げているようです。ミネラルとは何か?英語の辞書によると"鉱物"とか"鉱石"となっている。どこにも栄養問題には触れていない。しかし、今日、健康の面からミネラルの重要性が盛んに指摘されているのはどうしたわけか。
実は、正式にはミネラル・ニュートリエント、つまりミネラル栄養素というべきところを省略してこの用語が使われているので、一層わからなくなってしまっているのです。もっとも、"ミネラル"といっても、現在ではこの用語を"微量元素"の意味として採用しているのが実状。微量元素であって、しかも、人体の維持と健康に不可欠なもの。すなわち"微量必須ミネラル"というのが正解といえます。
現在、カルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛、銅、マンガンなど、23種ほどあげられていますが、井戸水にも水道水にも、なんらかのミネラルは入っている。いま出回っている"ミネラルウォーター"と、家庭の生活水として使っている井戸や水道の水に入っているミネラルにはほとんど違いがない。ミネラルウォーターの原水採取地によって、溶液中のミネラルの種類や量に多少の相違がみられる程度である。と指摘する方もいます。
ミネラルの本当の意味がわからないで高い水を飲んでいる人のために、ここでミネラルの効用を述べておくことにする。
ミネラルはビタミンなどと同様に、体内で産生される各種酵素の形成素材となっている。酵素とは、体内で産生され、生化学的反応を触媒するタンパク質をいう。触媒とは「ある物質に介在して、それを別のものに変化させるが、自身は変化しない物質」の名称だが、酵素はその作用により人体の諸々の営み、つまり化学的な生理作用を円滑に働かせているのである。したがって、人間は、体内で酵素が順調に産生されている限り健全な心身でいられるが、不調となれば健康が阻害され、疾病を招く。その酵素産生不調の最大要因が、体内におけるビタミンとミネラルの不足、欠乏なのです。
酵素は、タンパク質を主体として、それにビタミンまたはミネラルなどが付帯してはじめて実質を成す。その場合、付帯物質となるビタミン、ミネラルは補酵素と呼ばれるが、この補酵素となるビビタミン、ミネラルがいまもいったように酵素産生の良否を決めることになる。ビタミン、ミネラルとも、それらが微量であっても人体の栄養素として不可欠な理由はまさにこれなのです。
世界で唯一、吸収率100%のコロイド状にて77種類もの植物ミネラルが製品化されました。現在では最も食事から摂取しにくい栄養素で、最も注目されている微量栄養素です。
ビタミンをいくら取っても、十分なミネラルが取れないとビタミンの働きも悪くなります。総合的な健康のためにミネラルの重要性について認識しましょう。
ミネラルは微量ですが私たちの生活の基盤になっているのです。
自分の人生を最大限に楽しむためには「毎日の食事とサプリメント」が、あなたの将来とあなたの健康をサポートする大きな要因となることでしょう。
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