控訴審

控　　訴　　状

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　平成１５年２月２６日

　　　　東京高等裁判所　御中

　　　　　　　　　控　　　訴　　　人　　　　　代表
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　外９５名

　　　　　　　　　　上記控訴人ら代理人　弁護士　齋　藤　　則　之

　　　　　　　　　　同　　　　　　　　　弁護士　井　口　　多喜男

　　　　　　　　　　同　　　　　　　　　弁護士　中　島　　鈆　三

　　　　　　　　　　同　　　　　　　　　弁護士　秋　野　　卓　生

　　　　　　　　　　同　　　　　　　　　弁護士　有　村　　佳　人

　　　　　　　　　　同　　　　　　　　　弁護士　稲　垣　　隆　一

　　　　　　　　　　同　　　　　　　　　弁護士　中　城　　剛　志

　　　　　　　　　　同　　　　　　　　　弁護士　日　置　　雅　晴

　当事者の表示

　１　別紙当事者目録のとおり。

　控訴人らを原告、被控訴人を被告とする横浜地方裁判所平成１２年（ワ）第１１５７号損害賠償請求事件について、同裁判所が平成１５年２月１２日言渡し、控訴人らに同日送達された控訴人ら全部敗訴の判決は不服につき、控訴人らはここに控訴を申立てる。

　原判決の表示（主文のみ）

　１　原告らの請求を棄却する。
　２　訴訟費用は原告らの負担とする。

　控訴の趣旨

　１　原判決を取消す。
　２　被控訴人は控訴人らに対し、別紙請求債権目録記載の金員及びこれに対する
　　　平成１２年４月２１日から支払済みまで年５分の割合による金員を支払え。
　３　訴訟費用は、第１、２審とも被控訴人の負担とする。
　　　との判決及び仮執行の宣言を求める。

　控訴の理由
　おって、準備書面をもって陳述する。

　付属書類
　１　訴訟委任状　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　６４通
　２　資格証明書　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１通
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以　上

２００３年７月１６日（水）　１０：３０～　　>>>新着情報
控訴審判決！東京高等裁判所８１２号法廷

　1．１０：３０開廷
　2．判決言い渡し
　3．１０：３５閉廷

「主文、本件控訴をいずれも棄却する。控訴費用は，控訴人らの負担とする。」

　基本的には原審と同じ判断であり、非常に残念な結果となりました。裁判所は既存の体制を守ったということで、この壁を切り崩すことはできませんでした。判決文は全17頁から成り、本文は1～6頁（このうち裁判所の判断部分（第３章）は1頁半弱にすぎない）で、7～14頁は当事者目録、15～16頁は請求債権一覧表、17頁は裁判所書記官の署名。実質的には裁判所のオリジナルの部分は１頁少々だけでした。
　原審でもそうでしたが、負けるにしても、控訴人、弁護団を納得させる、あるいは説得する内容ではなかったと思います。

　今回をもって、公社の暴挙に対する私たちの一連の抗議活動は、一つの区切りを迎えました。"控訴審判決内容"に関する報告と"住民の会の今後"に関し、「住民集会」を開催し皆様からのご意見を含め、私たちの暮らしについて、皆で今一度、見つめ直したいと思います。

　結果は敗訴という残念な形で終結しましたが、ここまで一致団結して活動できたことは「住民の会」の会員全員のご協力があればこそでした。ありがとうございます。
　今後の皆様のご健康とご発展をお祈り申し上げます。

　　　　　　　　　　若葉台４-３０・３１・３２棟不当販売に抗議する住民の会　事務局

２００３年６月２日（月）　１０：３０～
第１回口頭弁論東京高等裁判所８１２号法廷

　1．１０：３５開廷
　2．控訴状、控訴理由書　陳述
　3．被控訴人答弁書　陳述
　4．判決言い渡し日決定
　　　　平成１５年７月１６日（水）　１３時３０分～
　5．１０：４０閉廷

１．準備書面陳述
裁判長：控訴状、控訴理由書、被控訴人答弁書を確認した。

２．次回期日
裁判長：双方の主張は出つくされているので、弁論を終結し、次回７月１６日１３：３０に判決を言い渡す。

３．その他、弁護団より
・我々は、（１）裁判所による鑑定評価（原審で鑑定額には幅があるとの判断があったから）の請求、（２）値決めの証拠資料提出命令の請求、（３）ユニット論への反論、を軸に戦う予定であった。
・原審で被告が鑑定評価、証人尋問に対し反対尋問を行わなかったことや、セールストークも争わないといったことから、これ以上の証拠調べは必要ないと判断したのだろう。裁判所がこれらをどう判断するかといった評価審的な色彩が強い。
・１回の弁論終結でも原審が覆された例は３～４例ある。通常は和解の勧告があるが、本件では被控訴人が公社なので和解による解決は困難であると判断したと思う。
・控訴審は原審からの続審という形ではあるが、裁判所は原審の最初に立ち返って裁判経過を再吟味し、合議している。仮に新事実が出てきたとしても、公社の社会悪、政治悪的な要素が強く、本件の判断には無関係。高裁の良識ある判断に期待したい。

※今回の控訴団の参加者は２９名（傍聴席は４２）でした。控訴状提出から３ヶ月、控訴理由書提出から１．５ヶ月が経過し、裁判所はすでに判決内容をほぼ固めていると思われます。高裁の裁判官の良識ある判断に期待したいものです。

東京高等裁判所　控訴状提出

　私たちが一致団結して闘ってきた訴訟は、請求棄却という思いもかけない結果で一審を終えました。
　私たちはこの判決を不服として、平成１５年２月２６日に東京高等裁判所に対し控訴状を提出しました。