スポーツコラム 【15話.五輪切符を決めた一振り 平間淳】
シドニー五輪野球アジア予選、決勝リーグ初戦の台湾戦で、日本代表チームはサヨナラ勝ち(2−1)しました。9回裏、2死2、3累から代打で登場した平間淳(24=東芝)選手。カウント2−1と追い込まれたが148キロ内角低目の直球をジャストミートしライナーで左翼線を抜けた。1打席、ひと振りに全ての思いを凝縮したみごとな一打でした。
「松坂が一生懸命投げていたので、絶対打ってやろうと思っていた。最高です。」苦しみながらもつかんだ勝利でシドニーへの道が見えてきた瞬間でした。
平間選手は神奈川県の横浜高校OBで松坂大輔投手(西部ライオンズ)の先輩。横浜高校時代は主将として活躍し、春の甲子園選抜大会にも2度出場、法政大学でも3番・遊撃手で大学選手権1度、リーグ戦も4度の優勝を果たした。今年5月初の日本代表入り。今秋のドラフトに向けプロ入りの意志を表明しました。
平間選手のように勝負強いバッターがプロに行くのは楽しみ。どの球団でも十分力を発揮できるはずです。 1999/9/28
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