スポーツコラム 【72話.盛岡商が逆転で初優勝!3893校の頂点へ】
盛岡商が逆転初V!3893校の頂点へ…岩手にでっかい勲章〜!
第85回全国高校選手権・決勝(2007年1月8日)。
盛岡商(岩手)が作陽(岡山)に2−1逆転勝し初優勝を飾りました。
1−1の後半40分、MF千葉真太朗くんが決勝ゴール。
1メートル63の小さな男が、斎藤重信監督を
参加全3893校の頂点に導く値千金の仕事でした。
岩手県勢の優勝は初、
東北勢の優勝は1966(昭和41)年大会の秋田商(秋田)以来、
実に40大会ぶりでした。
東北出身の私としては、かなり嬉しかったなー。
ともに初めて決勝に進んだ両者の対戦。前半は互いに譲らず、
0−0で折り返す。
盛岡商は後半11分に先制を許したが、同26分に林くんが同点ゴール。
同40分には千葉ぅんが左からのクロスを冷静にけり込み、勝ち越し点を奪う。
勝ち越しゴールを決めた千葉くんは、盛岡商応援団に向かい派手なガッツポーズ。
笑顔で千葉くんが説明したシーンは1−1で迎えた後半40分。
FW成田大樹くんが左サイドからセンタリング、
そのボールに千葉くんが落ち着いて右足で合わせた。
5日の準々決勝・広島皆実戦に続く決勝弾!
すばらしの一言ですね〜。
盛商サッカーの原点とでもいうべき戦術。
「走り勝つサッカー」は他チームにはインパクトがあったことでしょう。
とかくテクニックにはしりかちですが、
泥臭くひたむきに走り勝つ盛商サッカーは
今の日本代表が掲げるオシムジャパンにも通じるものかも知れません。
強豪校が早々に敗れる波乱続きの中、『盛商旋風』は
最後までやむことなく、高校サッカー界を吹き抜けました。
東北勢として、秋田商以来40大会ぶりの頂点を極めた笑顔は、
最高に輝いていた。
2007/1/31
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