天風哲学はスポーツトレーニングに取り入れたり(特にメンタルトレーニング)実生活で役に立つエキスがたくさん詰まっています。
Wataは天風会の会員ではありません。したがって、入会等の斡旋を行なうものではないです。あくまでスポーツトレーニングに活用できそうな教えを、Wataなりに応用し、日頃実践していることを、お話ししているに過ぎません。 中村天風先生の紹介はこちらです。
単に精神の統一だけでなく、外からの刺激やストレスにも心を乱されない体勢のことです。クンバカとはヨガの用法で自ら悟った者のみ相伝されるらしいですが、クンバハカ法とは天風先生の用法でその本質はクンバカにあり次の「三つポイントにまとめた」ものです。
1.肛門を締める
2.肩の力を抜く
3.下腹に力を充実させる
これを、同時に行うものです。
ある程度、訓練しないとなかなかできません。Wataは暇な時間を見つけてはいつも訓練してます。クンバハカ法のこれ以上の説明は、私のような初心者がお話するには天風先生に失礼に当たるのでご遠慮いたします。自分なりに試して見て下さい。
それで、Wataはいつも軟式野球やソフトボールの試合にどのように取り入れているかというと、
攻撃編
自分が打席に入る前にこのクンバハカ法を行いないます。
打席に入る前の時間は5秒ぐらいしかないので、いつも30秒ぐらいかけて訓練する場合と5秒ぐらいの短時間で訓練する場合と分けて行っています。これをやると不思議と気持ちにゆとりができるので、結構いい結果がでます。でも、毎回うまく行くとは限りません。
守備編
守備につく前に5秒ぐらいかけて行います。(うっかり忘れる場合もあります^^;)
ピンチのときも「結果を恐れず思い切って捕る」と言い聞かせながら行います。本番に応用する場合は短い時間のなかで行うので、スポーツ競技の特性に合った時間を想定して日頃訓練するのがポイントと思います。
クンバハカ法はどのスポーツにも応用できると思います。
天風先生の教えに「心身統一法」というものがあります。
このなかで示される一つに「観念要素の更改法」があります。観念要素の更改法とは潜在意識に蓄積されている「観念要素(思考を組み立てる材料要素)」を、マイナス要素からプラスの要素へと取りかえる方法で、次の方法があります。
●自己暗示法
(連想暗示法、命令暗示法、断定暗示法)
連想暗示法
明るく、勇ましく、微笑ましいことだけを心に連想させる。
たとえ、どんなに悲しいことや腹の立つことがあても、いっさい気にかけず積極的なことだけを連想する。寝る前に連想するのが最も大切です。
命令暗示法
命令的言語で潜在意識に働きかける暗示法で、寝がけに行うのがもっとも効果があります。
・寝がけに自分の顔を鏡に映す
・眉間に意識を集中する(顔全体がみやすくなる)
・鏡の顔に向かい、二人称で呼びかける(「おまえは」、「あなたは」と)
・いちばん自分が望んでいる念願を一つだけ選ぶ「おまえは野球が好きになる」
・これを命令する(そのポイントは真剣に、ただ一度、しっかりと小声でやる)
・実現するまで継続してやる
断定暗示法
命令暗示法と併用します。寝がけに命令暗示法で行ったことを、翌朝目が覚めたら断定的口調で暗示する方法です。
前夜に「おまえは信念が強くなる」と命令したら、目覚めたときには「私は信念が強くなった」と断定する。その時自分の耳にはっきりと聞こえるように、はっきりと断言する。
・朝、目が覚めたら、昨晩与えた「命令暗示法」の断定をはっきりと確信を持って行う。 「私は野球が好きになった」
・おれは、わたしはの一人称を使う(鏡は用いても用いなくてもよい)
・一日中何回でも数多く行う。
●他面暗示法
(積極的暗示の採取、積極的人間との交際、積極的集団との交際)
積極的暗示の採取
暗示の分析を行い、積極的な暗示を取り入れる。消極的な暗示は、積極的な暗示えと転換して取り入れる。
積極的人間との交際
積極的な人と付き合う。積極的な人はプラスの言葉と行動をとる人です。そんな人と付き合って積極法を学ぶことも必要です。
積極的集団との交際
集団には規範(カラー)がある。積極的な規範を選ぶこと。
Wataは寝がけの「命令暗示法」と朝の目覚めの「断定暗示法」を取り入れています。
「おまえは積極プレーが好きになる」「わたしは積極プレーが好きになった」とか「おまえはプレッシャーに強くなる」「わたしはプレッシャーに強くなった」という感じですね。
ここで紹介した「観念要素の更改法」は、Wata流のスポーツ・トレーニングへの応用例に過ぎません。誰でも効果が期待できるとは限りませんので自分なりに研究してお役く立て下さい。また、実生活に応用するには「心身統一法」とは、かなり奥が深く初心者のWataでは説明しきれません。充実した人生を送るための道標として、今後も少しずつでも吸収して行きたいと思っています。
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