コラム健康 【19話.七草がゆ】
七草がゆには、春の植物の生命力を体内にとり込んで、この1年を無病息災に過ごすという願いが込められています。
七日の朝、美しい緑が映える真っ白いかゆをいただくと、これで正月も終わったという、何か一つのけじめのような気持ちがおきます。これから1年も健康に過ごそうという意欲もわき出てくることでしょう。
また、正月料理で疲れた胃腸を休めるという効果も期待できます。かゆに入れる七草は、せり、なずな、はこべら、すすな(かぶ)、ほとけのざ、ごぎょう(ははこぐさ)、すずしろ(だいこん)が本格的ですが、手近な小松菜やみつばなど、あり合わせの青菜を、きざみ込んで作ってもよいそうです。また、デパートやスーパーの食品売り場では、七草をセットしたものが売られています。
1年間を無病息災で過ごす。いたって平凡のように思えますが、日々を生活する上で大切にしなければならないテーマの一つと思います。 2000/1/7
|