コラム健康 【21話.鏡開き】
十一日には、正月に歳神様にお供えした鏡もちを下げて、しるこや雑煮にして食べる、鏡開きの行事があります。江戸時代は、二十日に行われていましたが、寛永年間いらい、十一日にあらためられたそうです。
鏡開きのもちは、神様にお供えしたものですから、刃物で切ることを嫌い、手で割るか、槌で打ち割ります。切るは縁起が悪いので「開く」といったのが鏡開きのはじまりです。
神様にお供えしたものを食べることでその威力もいただけるという考え方で、一年間の無病息災と、仕事はじめ(開き)の意味も兼ねて、しるこや雑煮に入れて食べます。無病息災を正月から願う。昔の人はよく考えたものですね。
「屠蘇」「七草がゆ」「鏡開き」と正月にまつわるお話をしました。最近では、しきたりにとらわれず、家族で楽しく祝うことが大切なのだと思います。 2000/1/11
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