コラム健康 【32話.栄養効果を高める食べ合わせの原則 その2】
前回24話.では、性質が似ている食材を一緒に食べると、より効果がアップするというお話でした。今回は食材どうしが互いの有効成分を引き立てあい、相乗効果をだす食べ方についてです。
青身の魚にはコレステロールを下げるはたらきがあり不飽和脂肪酸が多く含まれているそうです。これに、血液をきれいにする効果のあるショウガ、シソ、昆布などを組み合わせることで、血栓をできにくくし、血圧を正常に保つ効果が望めるそうです。
同じように相乗効果が期待できる組み合わせとして、骨粗しょう症には牛乳とシイタケ。牛乳の豊富なカルシウムをシイタケに含まれるビタミンD(ただし、人工的に乾燥させたシイタケには、ビタミンDは含れない)が吸収・利用しやすくなるそうだ。また、神経症には酢とウナギ。酢には精神的な疲労からくる疲れを回復するはたらきがあり。これに滋養強壮の効果があるウナギを食べれば、心身ともに活力を取り戻せるというわけです。
こういった食べ方は性質が似ている食品どうしを組み合わせる食べ方よりも、さらに大きな効果を望めるそうですが、食品を組み合わせた効果が裏目に出る組み合わせもあるそうです。たとえばサンマとスイカでは消化不良を引き起こすなどです。
より効果的な食べ方の一例として。肌をきれいにしたい人のためには、豚肉とヨーグルト、レモンの組み合わせ。豚肉には、美肌をつくるビタミンA、B1、B2、Eなどが豊富に含まれています。また、レモンにも、美肌には欠かせないビタミンCが豊富。これに、ビタミンを吸収しやすくするはたらきがあるヨーグルトのタンパク質を組み合わせれば効果は絶大だとか。普段何気なく食べている食品も組み合わせによって、さらに期待が持てるようです。 2000/5/14
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