コラム健康 【35話.低カロリーで高栄養素の健康食ウナギ】
日本には夏の暑さを乗り切るために、ウナギを食べて精をつける習慣が江戸時代からあります。日本全体で1年間に12万トン、1人あたり5匹が消費されるウナギのスタミナの秘密とは。。。
うっとうしい梅雨が過ぎると、酷暑の夏が来る。今から1200年前ごろから、ウナギで夏の暑さを乗り切っていたそうだ。土用の丑の日にウナギを食べる習慣が出来たのは江戸時代末期から。本来ウナギは四季を通じてのスタミナ食であった。エレキテルの発明で有名な科学者の平賀源内が、知り合いのウナギ店の夏枯れ対策に「本日土用の丑の日」というポスターを作って宣伝したのが始まりといわれているそうです。
実際にウナギは栄養が豊富で、滋養強壮に適した機能性食品で、
1.ビタミンA
2.ビタミンE
3.DHA(ドコサヘキサエン酸)
4.EPA(エイコサペンタ塩酸)
5.ビタミンB1
などの栄養が含まれています。日本人は夏の暑さを乗り切るためにスタミナのつく機能性食品であるウナギを食べることが体にいいことを経験で知っていたようです。
各栄養素は体に対して重要な働きを持っています。
ビタミンAは「皮膚や粘膜の健康を保つ」
ビタミンEは「ホルモンのバランスをコントロールし不妊症、早産、自律神経失調症を防ぐ」 DHAは「脳のはたらきの活性化」 EPAは「血液の強化」 ビタミンB1は「糖質が体内でエネルギーに変わる時に必要」
ほかにもカルシウムやリン、鉄、ナトリウムなどのミネラル分が豊富に含まれています。
毎年土用の丑の日にはいつもより2割ほど需要がアップするそうです。おいしくて、精がつき、美容にもいいウナギ。あなたも食べてみますか。
ウナギあらかると
ウナギがスタミナ食として注目されるのは、絶食したまま150日生きる生命力から。一般の魚と違いドジョウなどと同じようにエラ呼吸以外に皮膚呼吸もする。だから沼や湿地帯の水が枯れて、他の魚が死んでもウナギだけは生き残ることが多い。最近はスタミナ食よりも、美容食としても注目が集まっています。 ビタミンA、Eはお肌にいいことが知られてきましたし、ここ2、3年は女性のお客様が増えてきたとか。。。
ウナギは、脂肪分が多いイメージがありますよね、ところが実際は少なく、低カロリーで栄養素が多く、健康だけでなく美容にもいいということになります。 2000/7/15
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