コラム健康 【36話.ストレスを緩和させるウーロン茶】
中国の代表的なお茶として、健康的なイメージとともに日本において急速に消費量が伸びてきたウーロン茶。近年科学的なアプローチが進むにつれて、その具体的な効用が徐々に明らかされてきました。特に最近では都市で生活する現代人に共通の課題であるストレスへの効果が注目されているそうです。
「美容・健康とウーロン茶」をテーマにしたフォーラムなどでは、特に女性が関心の高い肥満とストレスについての話題が多くなったとか。。。肥満のメカニズム、肥満への誤解、さらに生活習慣病との因果関係を分かりやすく解説しているそうだ。また、ウーロン茶の飲用はストレスを緩和させる働きがもあるとのことです。
日本でもウーロン茶の抗ストレス効果の研究が進んでいて、ウーロン茶には自律神経の活動を高め、精神的ストレスに対して抵抗力があることが明らかにされつつあります。22歳〜27歳の健康な男性社会人10人を被験者に、ウーロン茶と麦茶の摂取群とに分けて比較し、会議中のストレスをウーロン茶が如何に緩和するかを確かめた。5分間ほどの学術発表を行い、その発表の直前、直後のストレス度を測定した結果、ストレス指標のひとつである唾液中のコルチゾールやクロモグラニンA。ウーロン茶を飲んだ人たちは、コルチゾールやクロモグラニンAともに増加が見られず、落ち着いて発表できることが明らかにされたそうです。
感情面のテストからも、ウーロン茶は麦茶より、高まる怒りや他者への敵意、不機嫌、イライラ、自信喪失感をともなう抑うつ感を抑制することが検証されました。
日々ストレスにさらされる現代人にとっては注目すべき結果だと思います。 2000/7/31
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