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健康意識を高めるために日々取り組んでいる、過去のコラム健康です。
体調異常を感じた時などは自己判断せずに医師の診断をお受けすることをお勧めします。


コラム健康 【37話.運動不足がもたらすデメリットについて】

もうすぐスポーツの秋ですが、仕事や家事、外出などの身体活動量は、自動化や交通手段の発達により大幅に低下してるといわれています。1997年に行われた厚生省の国民栄養調査で、1日1万歩以上歩いているのは男性の29%、女性では22%で1日の平均歩数はそれぞれ8200歩、7300歩と報告されています。

欧米では、既に60年代「運動不足症候群」という見方が取り上げられ、その代表的な疾患として肥満、糖尿病、高血圧、そして高脂血症などがあげられています。
また、腰痛症など整形外科的な異常や、胃・十二指腸潰瘍といったストレス関連疾患が運動不足と密接にかかわることも示されました。このような見方とともに、運動不足は、やがて老化を早め、短命を誘うことになる点が重大視されているようです。
運動不足がもたらすデメリットを取りまとめてみると次の5点に要約されます。

1. 運動不足は筋肉の機能を低下させ、筋繊維を細くし、全体的に筋力を下げます。これは心臓の筋肉と同じですので心臓の働きや肺の呼吸機能をも悪くするなどして、スタミナを無くす結果を招きます。
2. 運動不足は酸素や栄養分を体の隅々まで運んでくれる毛細血管の機能を低下させるため身体各部への血流が不十分な状態を生じさせます。その結果、防衛体力としての抵抗力が弱められ、さまざまな病気にかかりやすくなります。
3. 肥満の助長です。運動不足は相対的なエネルギー過剰、すなわち運動による塾生産という積極的なエネルギー消費が損なわれるため、摂取エネルギーに対して相対的に過剰なエネルギーが脂肪組織に蓄積されるようになります。
この状態はインスリン抵抗性を招き、糖尿病に代表される多くの生活習慣病の誘因となります。
4. 運動不足で筋肉に萎縮が起こること、正しい姿勢が維持できなくなるため、見た目のスタイルの悪さとともに、腰痛などの原因ともなります。例としては、背筋力が弱くなることには姿勢の悪さにつながります。
5. 運動不足が筋力や抵抗力の低下のもとに、肥満を源流とする多くの生活習慣病による動脈硬化の促進と、精神機能の衰えを来すことになります。

このようなデメリットをなくすためには「二本の足は2人の医者」を念頭に、1日1万歩以上の歩行を実行することが大切です。普段の生活の中でこれを実行するには意識して遠回りして歩くとか駅の階段を使うとか、いろいろな工夫が必要ですね。 2000/8/18




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