コラム健康 【53話.最近多い偏頭痛】
ある調査によると、国内の約8%にあたる約800万人が偏頭痛を 持っているといわれています。 偏頭痛は男性より女性に多いのが特徴で10〜20歳代で始まり、 最も多いのが30歳代の女性です。
脳に深刻な異常があるのではと、あれこれ検査をしても異常なし。 いったい何故?
原因不明の頭痛は多いようですが、だいたい以下のパターンになるようです。
■ストレスが原因でおこる頭痛。「偏頭痛」と「群発頭痛」 頭の血管が拡張して炎症を起こすと、まわりの神経が刺激されて頭痛が おこります。 つまり、頭の血管が脹れて痛む頭痛です。 ズキンズキン・ガンガンする頭痛で、吐き気も伴います。 偏頭痛の原因はさまざまで、ストレス、ホルモン、食物が引き金となっています。 特に、ストレスは偏頭痛の有力な要因です。ストレス(緊張)中は、血管が緊張し てるためか、 頭痛が起こりませんが、ストレスから解放されたときに血管も緩み、 急に偏頭痛が起こります。
■筋肉のコリや緊張が原因でおこる頭痛。「緊張型頭痛」 頭や首のまわりの筋肉のコリや精神の緊張から起こる頭痛です。 頭が締め付けられるような、重苦しいタイプの頭痛です。 緊張型頭痛は、精神的なストレスと、身体的なストレスの両方で起こります。
さて、体内バランスを保つといわれるマグネシウム。
偏頭痛発作中の脳内のマグネシウムの濃度を測定すると
30%〜50%の人が、通常より低いことが報告されています。
つまり、偏頭痛の原因には、ミネラルの1種である
マグネシウムの不足が大いに関係しているということですね。
マグネシウムはカルシウムとペアで、血管や筋肉、
神経などのあらゆる細胞の緊張と弛緩のバランスを保っています。
脳内にマグネシウムが少ないとカルシウムが細胞の中に
留まってしまい、筋肉や血管が緊張した状態が続き、
偏頭痛が起こりやすくなるそうです。
マグネシウムが不足すると、ちょっとしたストレスなどで
血小板が凝集して血管が収縮し、ストレスから解放されたとき
偏頭痛が引き起こされてしまいます。
ご注意を・・・。
2006/12/29
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