過去のスポーツ語録＆名言

スポーツ競技・スポーツトレーニングから心身の健康法まで 実生活に役立ちそうな名言・格言を Wata流に編集し、メッセージとして掲載してます。

『天才の力は有限。努力は無限なり』 永田七恵（女子マラソン） 日本女子マラソンの草分け的存在で同種目が初めて五輪で実施された １９８４年ロサンゼルス大会の代表だった 永田七恵（旧姓・佐々木）さんが２００９年６月２７日お亡くなりになりました。 ２年ほど前から直腸がんの治療を受けていたそうですが、まだ５３歳の若さでした。 Ｗａｔａも同じ岩手出身なので当時は注目していましたが、 自身を「東京へのあこがれと東北人気質の粘り」と表現。 その言葉以上にたゆまぬ努力の人。日体大までは中距離選手。 卒業後、郷里での教員生活と並行しマラソンに挑戦したのです。 ロス五輪で女子マラソンの種目採用が決まるや、瀬古利彦さんらを育てた エスビー食品の中村清監督（故人）の指導を受けるため、何と！岩手県立盛岡一高での教職を退職。 ８２年、半ば強引にエスビー食品の門をたたいた。厳しい練習に加え、 太りやすい体質のため徹底した食事制限にも耐え、 昨年大会で終幕した東京国際女子マラソンには第１回から出場。 １９位だったロス五輪後に結婚して引退。 その後はエスビー食品のコーチや顧問などを務めましたが、表舞台からは遠ざかっていました。 好きな言葉は恩師・中村監督の『天才の力は有限。努力は無限なり』 一時隆盛を極めた日本の女子マラソン界ですが、 近年はスピード化の波に乗り切れていない感があります。 生前、永田さんは「スピード時代になっても日本人には頑張る気質がある。 絶対に復活してほしい。信じています」と熱く語っていたそうです。 心からご冥福をお祈り申し上げます。　2009/7/01