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スポーツコラム 【6話.投げられないエース、最後のマウンド 浅野貴裕】

夏の甲子園でWataが気になった選手を一人紹介します。島根県代表の浜田高校エース浅野貴裕投手(3年)です。
浅野投手は県大会の準々決勝、邇摩(にま)戦で投球途中に、右上腕部を骨折しました。
この映像をWataは、またまVTRで見る機会があったのですが、振りかぶって投げようとした時に腕がグニャっとなって、何が起ったのか分からなかったです。ただのスッポ抜けのボールのように見えましたが、次の瞬間腕がブラブラして、も〜見ていられない感じでした。そんな右腕を骨折したエースに贈る、浜田高校の甲子園出場だったのです。
甲子園では三角きんで腕をつってベンチに入った浜田高校の背番号1、浅野投手は最後まで笑顔で仲間を励まし続けました。試合は浅野投手のグラブを使用して臨んだ後輩の桑野、木村投手が水戸商打線に打ち込まれ、敗れたのは残念です。浅野投手は「本当に良くやってくれた」と後輩をたたえていました。
八回2死二塁のピンチでは伝令でマウンドへ。「自分が三年間目指したところへ行けるのがうれしかった」という。これが”最後のマウンド”になったが「桑野も木村もしっかり投げたから、僕が泣くわけにはいかない」、投げられなくて「三年間やってきた仲間たちには申し訳ない」と自分を責めていたが、エースは立派にチームの役割を果たしたと思います。

甲子園のマウンドへ一番上りたかったのは浅野くんだったはずです。骨折というアクシデントにも、腐らず仲間に声援を送る姿に「彼は本当に強い人間だな〜と」感じました。  1999/8/17




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