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スポーツコラム 【40話.英国オックスフォード大に留学 淵上宗志】

大学ラグビー屈指のSOで、関東学院大学主将の淵上宗志(4年=佐賀工)選手が英オックスフォード大学への留学に挑戦することになりました。渕上選手はラグビー部のない企業に就職が内定していたましたが、オックスフォード大からの誘いを受けて留学を決意。「外国でやるのはすごい経験になる。チャンスを生かしたい」と話しています。
大学でラグビーを終えると明言していた学生一のスタンドオフ(SO)は、だ円球の道を再び歩むことを選んだ。目指す先は英国の名門オックスフォード大学。海外でさらなる飛躍を期待したいです。
1月14日。慶大との大学選手権決勝の前日。「決めていません。やるなら仕事かラグビーか一つの方向に力を使いたい。」。その翌日、完敗。この敗戦が迷う気持ちを変化させた。大学四年の春に悩み始めた。「続けてやりたいと思う場所がない」。
選手生命は長くない。社会人としてラグビーを続け、やめたとき、逆にラグビーをやっていたことがその先の障害になると思った。「現在の社会人の状況は酷(こく)過ぎる気がする。ラグビーをやるのか、仕事をするのか。中途半端だ」。企業スポーツを取り巻く環境は厳しい。将来を必ず約束する会社はない。それならば「一番だと思っている」大学ラグビーが終わったときにやめようと、一時は決心した。
シーズン中には大手レコード会社の内々定を得た。「ラグビー以外に新しいやりがいを見つけたかった」学生屈指のSOの決断は波紋を呼んだ。本人も小学生からやってきた思いは簡単に捨てられなかったのでしょう。「忘れられない一戦」と位置付ける明大戦の試合後、明大主将の斉藤選手に「やめるなよ」と言われた。
周囲からの声は予想以上に多かった。そして慶大の敗戦。「百パーセント楽しんだ」はずの大学四年間。唯一のくやしさが残った。「あそこで勝っていればやめていたかもしれません」「負けた悔しさがあって続けたい気持ちになった」。
2月、内定していたレコード会社の人事担当から「悔いが残るのならラグビーをやった方がいいのではないか」との話を受ける。これで揺れていた気持ちが固まった。
「プロ化すればいいという人もいる。けどそれは分からない。ただ自分がやるからには自分のやりやすい環境をつくっていこう、変えていこうという努力はしなければならない」。
日本と世界との差。それは環境の違いでもある。だからこそ英オックスフォード大の誘いを受けた。「勉強になると思う。自分一人の力では難しいかもしれないが」、チャレンジすることは決意した。「とりあえず何でも挑戦してみたい。ただ行っただけにはしたくない。海外プロもチャンスがあれば」その言葉に、もう迷いはない。

淵上選手は「ラグビーを仕事として正当に評価してもらいたい」との思いから一時はプレー続行を断念しました。幸いにも理解を示す企業も現れ、話し合いの場をもっていましたが、最終的に海外留学を選びました。「ただ行っただけにしたくない」。ラグビーを続けることを決断し、オックスフォード大留学を目指す。普段は物静かな印象を受けるが、試合や練習中の闘志はすさまじいとか。あの切れ味鋭いプレーがまた見られることになり、ファンの一人としてすごくうれしいです。 2000/3/05




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