Special Information

過去のスポーツコラム
スポーツコラム  コラム健康  スポーツ語録&名言集  Special Information

「Wata倶楽部ネット」で気になるスポーツ選手や、
頑張ってほしいと思っている選手への応援メッセージから
スポーツトレーニング話題などを主に掲載しています。

スポーツコラム 【45話.V10!3度目五輪出場を決める 田村亮子】

全日本女子体重別柔道選手権。48キロ級の田村亮子選手(24=トヨタ自動車)が10連覇を達成し、3度目の五輪代表に選ばれました。痛めた左手小指、右手薬指は六分程度の回復というが、筋力アップした下半身を生かした足技で攻め勝負強さを発揮。今後はプロ野球投手に似た手、指の筋力トレを行い、シドニー五輪で悲願の金メダルを目指す。 昨年12月に痛めた左手小指、先月の右手薬指。田村は両手とも小指、薬指を一緒にテーピングして、相手のえり、そでをつかみ手首を返した。この大会に出場して五輪代表になりたかった。ケガをしていても勝てる自信をつかみたかった。 傷ついた両手で強行出場。大会10連覇、逃げてしまいたくなるような重圧。それでも耐えて、自分を出し切って「五輪街道」を一歩一歩(再び)歩いていけるのはすごい。3度目となる五輪代表を堂々とつかみ取った感じです。
「本当は出られる状況ではなかった。実際痛かったです」と話した。患部は6割程度の回復というが、パワーアップした下半身で繰り出す足技で倒した。約1カ月の脚力中心のトレーニングで筋力がアップ、いつも48キロジャストの体重は一時、52キロに増加した。「力負けしなかったですね」。国内試合114連勝、対日本人戦は94連勝、アトランタ五輪後4年間無敗の49連勝の自信を胸にいざシドニーへ!
今年の3月中旬、田村は横浜にあるトレーニングジムの門をたたいた。横浜ベイスターズの数選手が通うジムで、手、足首をはじめ指などの細かい筋肉も鍛えられる。「(元横浜でMLBマリナーズの)佐々木さんも来ていたし相談しやすい」と個人契約を結んだ。プロ投手にならったパワーを指につけていくそうだ。
日々の練習や努力の中で、それぞれの瞬間に「自分のベスト」を高密度で体験しているから、恐怖に負けないでいられるのだろう。心の強さは、やっぱり日々の汗が基盤だと思います。田村選手の明るく、楽しく、精いっぱい生きている姿が、まわりの人々にまで影響を与える。彼女の周囲には、笑いが自然に発生する。ほんとに、すごい選手です。
「シドニーの金が見えるか」。この問いに、今階段を上っている途中。目には、はっきり見えているが、手は届いていない。残り7カ月。心を一番大事にしていけば結果はついてくる。彼女はこう答える。
現在の田村選手をうまく表現した情報に遭遇した。「目の前に巨大な姿を現しながら、近寄ると逃げられ、追いかけると消えてしまう。そして、気がつくと悔しさ、後悔の念ばかりが残っている。天才が、ただ1つ征服できない頂がそこにある」。「皆さんは3度目の正直というが、私にとってはそうじゃあない。1大会ごとにベストを尽くす。だから今度のシドニーも、初出場のつもりで行く」。
最高でも金、最低でも金が目標。2000年という区切りの年は、柔道人生でも新しいページの始まり。アトランタの失敗は、柔道の技量の差ではなかった。「勝ちたい」という気持ちが強過ぎて、自分を見失っていた。そのことが、分かったいま、シドニーへの「光」が見えてきた。と話す。惑わされるのは、もう終わり。金メダルは「幻」ではないはずだから。。。

9月16日の本番に向け。3度目の五輪舞台、金メダルへのカウントダウンが始まった。2000/4/16




_ ☆Presented by 1人でスポーツトレーニング with Wata倶楽部ネット_
_