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スポーツコラム 71話.どんなもんじゃい!因縁再戦制し初防衛 亀田興毅】

プロボクシングWBA世界Lフライ級タイトルマッチ(20日、有明コロシアム)

王者・亀田興毅選手が、
挑戦者フアン・ランダエタ選手との因縁の再戦で3−0の判定勝ち。
初防衛に成功しました。

微妙な採点結果が論議を呼んだ前回の判定勝利から、
今回は勝利に徹するアウトボクシングを展開。
この切り替えができるところが亀田たる所以でしょうね。

自信が確信になった。もう、だれにも文句はいわせない。
最終12回。赤コーナーから飛び出した亀田選手は、両腕を突き上げ、
スタンドの観衆に勝利のパフォーマンス。
試合終了のゴングとともに、父・史郎トレーナーもリングに飛び込み、
判定が告げられる前に息子を抱き上げ、喜びをわかち合った。

「どんなもんじゃい!!」
ランダエタのパンチをほとんどもらわず、きれいな顔のまま、
得意のフレーズを叫んだ。

そして、これまでの父のサポートに触れ、

「オヤジ、ありがとう」
グローブを外した手で顔を覆って号泣。

「この4カ月、正直、何も楽しいことはなかった」
前回対戦以来、“宿敵”となったランダエタとの間に完全決着をつけることが、
自ら課した至上命題。

辛辣な意見を投げてきた世間を見返す唯一の方法であることも、わかっていた。
そのために、ファイトスタイルを変えた。
ひたすら前進してプレッシャーをかけ続ける闘い方から
ガードをあごの上に置く自然体に戻し、
リング中央で構える相手を中心に置き左右に動くスタイルへ。

ランダエタのパンチが届かない距離を12回、キープし続け、
打って勝つことを封印し、打たせずして勝つことに徹したそうだ。
まさに倒さずに勝つ・・・。

「これから、もっと磨き上げて、新しいスタイルをつくっていく」。
絶対に越えなけれればならない壁を越えた浪速乃闘拳が、
2007年、更に大きくなったニュー亀田を強烈にアピールしてくれるでしょう。

2006/12/29




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