私たちの体へのさまざまな障害(アレルギーなど)の根本原因は、ビタミン・ミネラル不足と、最近よく話題になる「活性酸素」が原因しているといわれています。アレルギーのしくみと対策について考えてみたいと思います。
私たちの体の中には細菌やウィルスなどの外界からの異物から身を守るために免疫というしくみがあります。一度「麻疹(はしか)」にかかると、普通は二度とかかることがありません。これは、体の中の免疫のしくみが「はしか」にかかったことを覚え込んでいて、次に「はしか」のウィルスが体の中に入ろうとした時に退治してしまう働きがあるからです。このように、とても大切な免疫のしくみなのですが、実はアレルギーと密接な関係にあるのです。
アレルギー体質の人は外界から異物が入ることに非常に敏感になっています。ここでいう異物とは、花粉やホコリ、ダニ、動物の毛、いろいろな食品などです。花粉に敏感なアレルギー性鼻炎(花粉症)の人は、花粉が飛ぶ時期になるとさまざまな症状が出ます。花粉を体の中に入れないように、鼻の中に入った花粉を鼻汁でからめ取って、くしゃみとともに外に出そうとします。また、花粉が鼻の奥深く入らないように鼻の粘膜が腫れて、鼻がつまった状態になります。これが花粉症の人にみられる苦しい症状となってあらわれます。
私たちの身体は、絶えず外部からの病原物質に曝されています。しかしわれわれの健康が維持されているのは、身体の中に自分以外のもの(抗原)を認識し、それを攻撃して排除するしくみが備わっているからです。この仕組みを「免疫機構」と言います。アトピー性皮膚炎の方は、生まれつき免疫機構が以上に過敏なために、過剰に反応して皮膚の炎症反応を引き起こしてしまうのです。
コレステロール、中性脂肪等は単体では人体に害はありません。ただ活性酸素と脂質が結びついた「過酸化脂質」は細胞の内部に浸透する性質があり、一旦付着すると容易に体外に排出されず細胞を徐々に破壊します。
アトピー性皮膚炎は過酸化脂質により皮膚(角層)の保湿機能が奪われバリア機能が低下し、ダニ、ハウスダスト、接触性刺激等に弱くなることが原因となっています。
皮膚の表面は、皮脂膜と角質層にあるセラミドと呼ばれる2種類の脂質(あぶら)によって覆われており、水分喪失を抑えたり外界からの刺激や病原菌の侵入を防いでいます。
アトピー性皮膚炎では、角質層のセラミドが低下するためにザラザラとした乾燥肌になります。乾燥した角質層は剥がれて隙間ができ、外界からの刺激や病原菌が皮膚を通して体内に侵入しやすくなります。その結果、皮膚のバリアー機能が低下します。
過酸化脂質を除去するために、根本的な原因である活性酸素を除去する抗酸化物質の摂取が必要となるのです。
(抗酸化物質は100%天然素材が理想)加えて「消化酵素の補給」「ビタミン群・ミネラル群」の摂取は抗酸化物質の摂取効果に対し相乗効果をはかり重要な体質改善策となります。
花粉症について簡単に説明しますと免疫系の細胞が花粉に対する行動はウイルス撃退とは少し異なっています。
違う部分は花粉症ではB細胞から発せられたIgEと呼ばれる抗体(Y字型 ミサイル)が鼻粘膜上の肥満細胞と呼ばれる細胞に突き刺さり、肥満細胞を破壊しないで守る形で次の花粉の襲来に備えるのです。
そして次に花粉が飛んでくると、花粉は肥満細胞の上に並んでいるIgE抗体にくっつきます。すると、上から余分なものをかけられ、頭にきた肥満細胞は、ヒスタミンと呼ばれる物資をまき散らして怒りをあらわします。
このヒスタミンがくしゃみ・目のかゆみ・鼻ズマリといった症状を引き起こすのです。
このヒスタミンが活性酸素によって放出されるという報告や高酸素化ではヒスタミンの放出が増幅するという報告がなされています。
つまり活性酸素を減らせば痒さの元ヒスタミンの量を減らせるということになります。
◇病気を引ぎ越こす「代謝異常」は、ビタミン・ミネラル不足が原因◇ |
正しい食事と不足栄養素の補給で代謝異常は治すことができます。
アメリカも日本同様生活習慣病の多い国ですが、近年、心臓病による死亡率が低下しているそうです。70年代に、多発の原因はアンバランスな食事にあると上院が発表したため、食事への意識が変わったのです。
そして、不足栄養素を補うため、"ビタミンブーム"が巻き起こりました。マグネシウムが心臓病予防の"奇跡のミネラル"であることも70年代から知られています。
しかし、残念ながら日本では、つい最近まで病気の治療や予防にビタミンやミネラルなどの栄養素が密接に関係しているということが理解されていませんでした。たとえば、日本ビタミン学会で鹿児島大学医学部の研究チームが、『200人のアトビー患者に砂糖や脂肪を滅らし、野菜や魚、穀物中心の食事を摂ってもらい、ビタミンC、べータカロチン、ビタミンB群を投与したところ、数か月でほぼ全員に効果があった』と発表したそうです。
ところがこの方法は、70年代のアメリカで、炎症の原因となる脂肪酸の中和法としてすでに取り入れられていました。アメリカは医療費が高いので、医師も患者も、本当に治るのかどうか真剣です。ですから、細胞レベルで健康を考える栄養療法が広く支持されているのだと思います。
最近、生活習慣病予備軍があふれているといわれます。この病気を根本から断つためには、ビタミン、ミネラルの力が必要なのです。
「抗酸化物質」「消化酵素の補給」「ビタミン群・ミネラル群」など正しい食事と不足栄養素の補給で活性酸素(代謝異常)を減らすことがアレルギー対策の第一歩になります。
さらにビタミンの話ですが、ベータカロチン(天然型)・ビタミンC・ビタミンEは抗酸化物質ですが、ビタミンCとビタミンEは体内に入っても3時間位でほとんどが体外に捨てられてしまいます。ところが「プロアンソシアニジン」と一緒にとれば1日ぐらいは体内にとどまるこが可能になります。
プロアンソシアニジンは「ビオフラボノイド」の一つで「松の木の樹皮」や「ブドウの種」や「ブドウの皮」から取れます。すぐれた抗酸化物質である「プロアンチノルズ」の原料ピクノジェノール(pycnogenol)には、たくさんのプロアンソシアニジン(proanthocyanidins)を含んでいます。
したがて「プロアンチノルズ」はビタミンC、Eとの相乗効果が秀でている製品と言えます。
花粉症対策には、Wataの不健康歴が参考になります。
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